ZINEの折り目に沿って印刷インクがにじむのを防ぐ方法
ZINEを折る際にインクがにじむのを防ぐには、まず印刷した用紙を完全に乾かし、印刷面を道具で直接こすらないように折り目をつけます。それでも跡がつく場合は、より適した用紙を試すか、インクの総量を減らし、プリンターの用紙設定や乾燥設定を調整してください。1枚だけ小さくテスト印刷してみることで、原因がインクの生乾きなのか、表面の摩擦なのか、用紙に負荷がかかる折り方によるものなのかを特定しやすくなります。
どのような跡がついているかを見極める
にじみ(スミア)は通常、インクやトナーが別の部分に移ったり引きずられたりしたものです。指、折り道具、または用紙同士が接触した方向に沿って筋が伸びていないか確認してください。暗い画像と折り目が交差する部分に白っぽくザラザラした線が出ている場合は、表面のひび割れ(クラッキング)の可能性があります。これは、用紙やそのコーティングが折り目で割れたり風合いが変わったりした現象です。それぞれ対処法が異なるため、作業手順を変更する前に、明るい光の下で折り目をよく観察してください。
また、その跡がいつ付くのかにも注目しましょう。印刷したての用紙を持ち上げたときに付く跡は、乾燥不足や取り扱い方に問題があることを示唆しています。用紙を折るときにしか現れない跡は、折り方の摩擦が原因である可能性を示しています。きれいに折れているのに印刷された色に白っぽい割れ目がある場合は、用紙、紙目(折る方向)、またはインクの乗せすぎが原因と考えられます。
重ねたり折ったりする前に印刷物を乾燥させる
印刷後は、清潔で平らな面に印刷面を上にして1枚ずつ並べます。印刷したての間は、画像に触れたり、ページを重ねたり、折ったりしないでください。エプソン(Epson)は、印刷物を完全に乾燥させ、印刷面との接触を避け、すぐに重ねないよう推奨しています。同社製品では、乾燥を早めるために直射日光を当てたりドライヤーを使用したりしないよう警告もされています。使用するインクや用紙の仕様に応じたプリンターの説明書の指示に従ってください。エプソンによる印刷のかすれ・にじみに関するガイダンス
乾燥時間には万能な基準はありません。インク、用紙のコーティング、湿度、プリンターの設定のすべてが、印刷物を扱えるようになるまでの時間に影響します。可能な場合は、プリンターや用紙メーカーの指示に従ってください。明確な時間の指定がない場合は、印刷済みの予備の用紙を使い、インクの少ない余白部分を清潔な指先で軽く触れてテストします。絵柄の部分はこすらないでください。余白のインクが指についたり、ベタつきを感じたり、跡がついたりする場合は、時間を長めに置き、再度チェックしてください。
印刷と折り加工の両方に適した用紙を選ぶ
平らな状態では美しく見える用紙でも、手折りのZINEには適さない場合があります。滑らかでツルツルした用紙やコーティングされた表面は接触によるダメージを長く受けやすく、厚手の紙はきれいに折るのが難しいことがあります。まずは、お使いのプリンターへの対応が明記されており、折り加工に適した用紙を選びましょう。光沢紙でにじみが発生する場合は、マット紙を試してみるのが実用的です。また、ZINE印刷のガイダンスでも、一括印刷する前に1枚テストすることが推奨されています。Fold Pressによる自宅でのZINE印刷ガイダンス
折り目が濃い画像を横切る場合や、用紙に折りにくさを感じる場合は、紙目(繊維の向き)を確認してください。紙目とは、機械抄き紙における繊維の主な方向のことです。通常、用紙はこの目に沿うと折りやすくなります。細長く切った端材を両方向に軽く曲げてみて、抵抗感や折り目を比較してみましょう。中綴じ小冊子の場合、確認すべき主な折り目は背表紙の折り目です。紙目を揃えることで折り目を整えやすくなりますが、それだけでインクの転写を防いだりきれいな仕上がりを保証できるわけではありません。コーティング、用紙の種類、印刷濃度も依然として重要です。
こすりすぎずに折る
清潔な面の上で用紙の位置を合わせ、折り目をしっかりつける前に、まずはやさしく折り筋をつけます。シンプルなZINEであれば、印刷面のパネルが合っているか確認しながら、最初は指で折ります。ボーンフォルダーなどの滑らかなヘラを使用する場合は、印刷面の上に清潔な当て紙を置き、その保護シートの上から道具を滑らせます。これにより、道具がインクの上を直接こするのを防ぐことができます。均一に軽い力で押し、きっちりとした折り目をつけるのに必要な分だけ力を強めてください。
厚手の用紙の場合や、試し折りでザラザラした折りにくい線が出た場合は、折り目をつける前にスジ入れ(折り目付け)を行います。先が丸いスジ入れツールと定規を使い、同じ用紙の端材で練習してください。スジを入れることで狙い通りの折り溝を作ることができますが、加える力と道具の選び方が重要です。刃先が鋭かったり力を入れすぎたりすると、用紙が切れたり傷ついたりすることがあります。通常の薄手のコピー用紙であれば、直接折るだけで十分な場合もあります。スジ入れの工程を追加する前にテストを行ってください。
用紙にベタつきが残る場合は余分なインクを減らす
十分に乾燥させた後でも同じ用紙でにじみが出る場合は、プリンタードライバーに設定項目があれば、インク量や印刷濃度の設定を下げてテスト印刷してください。エプソンは特に、必要に応じて濃度やインク乾燥時間の設定を調整することを推奨しており、濃く彩度の高い画像は両面印刷時ににじみの原因になりやすいと指摘しています。設定名や利用可能な調整項目はプリンターによって異なるため、特定のメニューが存在すると決めつけず、メーカーの説明書を確認してください。エプソンの印刷トラブルシューティングに関するアドバイス
ZINEの場合は、データ上の正確な折り目部分を確認してください。広範囲の暗い塗りつぶし、重なり合う色、折り目をまたぐ断ち落とし画像などは、手で触れたり曲げたりするまさにその箇所にインクが集中します。濃度を下げて画像が薄くなりすぎる場合は、折り目付近のデザインを変更するか、別の互換性のある用紙を試すことを検討してください。無駄な印刷を避けるため、テスト印刷は1枚ずつ行い、結果を比較できるようにしましょう。
小規模なテストを行い、変数を1つずつ変更する
原因を特定するには、一度に複数の要素を変更するのではなく、1枚ずつのテストを行ってください。折り目にかかる濃い部分を含め、使用予定の用紙に実際のレイアウトを印刷します。しっかり乾燥させ、余白を軽く触って確認したうえで、予定している方法で折ってみます。印刷面と裏面の両方に色移りがないか確認し、折り目に白っぽくなっている部分や毛羽立ちがないかを観察してください。
折る前に用紙がにじむ場合は、乾燥時間、用紙の適合性、プリンターの設定を見直します。折り目をつける最中にのみにじむ場合は、道具が画像に直接触れないように保護し、こする力を弱めます。折り目が色移りではなくひび割れているように見える場合は、より薄手または折り加工に適した用紙を試し、紙目を確認し、次の印刷物を折る前に端材でスジ入れをテストしてください。うまくいった用紙、プリンター設定、乾燥時間、折り方を記録しておくと、次のバッチで再現しやすくなります。
きれいな折り目をつける秘訣は、印刷物の乾燥状態を用紙に合わせ、折り目をやさしく扱うことにあります。使用予定の組み合わせをテストし、印刷面を道具の直接の接触から守り、跡が出たときは要素を1つずつ変更してください。そうすることで、一般的な用紙や乾燥ルールにとらわれることなく、目の前のZINEに応じた確実な解決策が見つかります。
参考資料
エプソン (Epson), 印刷のかすれ・にじみ (Blurry or Smeared Printout)
Fold Press, 美しいZINEの作り方:印刷 (Create Beautiful Zines: Print)
