お気に入りのノートの1ページ目を無駄にするのが怖いときの書き始め方
素敵なノートを買ったのになかなか使い始められないときは、最初のページに小さな、ささやかな役割を与えてみましょう。日付と、そのノートに何を書くつもりかを一言だけ書くのもよいですし、最初のページを飛ばして書きやすいところから始めるのもおすすめです。完璧なレイアウトや、途切れることのない計画、最初から立派な内容を書く必要はありません。大切なのは、今日からそのノートを使い始めることです。
なぜ最初のページは他より難しく感じるのか
まっさらなノートを前にすると、まだ1文字も書いていないのに完成形を想像してしまいがちです。すると、「何を書くか」というシンプルな問いが、文字の丁寧さやノートの目的、デザインといった一連の決断へと膨らんでしまいます。その結果、最初のページがノート全体を象徴しなければならないかのように感じてしまうのです。しかし、ノートの使い方はページを埋めていく中で自然と形作られていきます。例えば、Bullet Journalの公式ビギナーズガイドでは、まずはシンプルに始めて自分のニーズに合わせて手法を調整していくことを勧めていますし、国際ジャーナルライティング協会(International Association for Journal Writing)も、書き続けること自体が自分に合った道具やアプローチを教えてくれると述べています。
ここから役立つ視点が得られます。もしかしたらあなたは、最初の使い道を決めるだけで十分なのに、ノート全体の「アイデンティティ」を決めようとしているのかもしれません。一文、短いリスト、あるいは大雑把なメモが数行あれば、書き始めるには十分です。同じ書き方を続けるかどうかは、後から決めればよいのです。
目的に合わせた「最初の一言」を選ぶ
ペンを握る前に、次のページに課す小さな役割を1つだけ決めてみましょう。課題が小さければ小さいほど、ノートの残りの部分についてあれこれ決める必要がなくなります。
日常のメモ用:今日の日付を書き、忘れたくないリマインダー、用事、または気になる疑問を1つだけ書き留めます。
アイデア用:ページのタイトルを「気になったこと」にして、後で見返したいフレーズ、イメージ、思いついたことなどの断片を3つ書き留めます。
予定・タスク管理用:ページの一番上に現在のタスクを1つ書き、その下に次のアクションを箇条書きにします。ノートは柔軟に使って構いません。役立てるために完璧な手帳システムは必要ありません。
日記・ジャーナリング用:今日の何気ない日常の出来事を1つ書きます。食べた食事や、散歩中に見かけたもの、楽しみにしていることなどで構いません。
スケッチやスクラップ用:大まかなスケッチを1つ描いたり、小さなラベルを貼ったり、覚えておきたいことについて言葉を少し添えたりします。
これらはあくまで書き始めるためのきっかけであり、ノートに何を書くべきかというルールではありません。モレスキンの最初のページの活用法でも同様に、名前、日付、目標、目次用のスペース、あるいは考えられる用途などを書くことがシンプルなスタートになると提案されています。今一番気楽にできそうなものを1つ選んでみてください。すべてをこなす必要はありません。
5分間のお試しスタート
それでも白いページを前にためらってしまうなら、次の短いステップを試してみてください。これはノートの習慣化を保証するメソッドではなく、気楽に始めるための実践的なエクササイズです。
ノートを好きなページで開きます。1ページ目が重荷に感じるなら、2ページ目や3ページ目から始めて、最初のページは後回しにしましょう。
日付と、シンプルな見出しを書きます。例えば「最初のメモ」「アイデア」「今日」などです。見出しがあれば、飾り付けをしなくてもそのページが何であるかが分かります。
不揃いな3行を書いてみます。リマインダーでも、ふと気づいたことでも、目の前にあるものの簡単な説明でも構いません。うまく書けなくても、そのままにして次の行へ進みましょう。
時間が来たらやめます。ノートを閉じるか、ページをめくります。これでノートはスタートしました。ページ全体を埋める必要も、残りのページを何に使うか決める必要もありません。
この手順を踏むことで、最初に下すべき決断の数を減らすことができます。システム全体を考えるのではなく、ページ、見出し、そして数行の文章を選ぶだけです。公式のBullet Journalガイドも、基本的な道具とシンプルなセットアップから始めて、必要に応じてインデックスやログを追加していくよう説明しています。このやり方はあくまで選択肢の1つであり、ノートは日付の入った1つのメモから始めてもまったく問題ありません。
最初のページをどうするか決める
最初のページに決まった使い道はありません。ノートを使いやすくするために、次のアプローチから自分に合ったものを1つ選んでみてください。
シンプルなタイトルや最初のメモを書くことで始めやすくなるなら、今すぐ書き込みます。
複数のテーマについてメモを集める予定で、後からページ番号を一覧にしたいなら、目次(インデックス)用に空けておきます。Bullet Journalのガイドではインデックスが記録を探すのに役立つと説明されていますが、便利だと感じる場合だけ導入すれば十分です。
次のページのほうが書きやすいと感じるなら、ひとまず白紙のままにしておきます。ノートの使い道が定まってから最初のページに戻ってもよいですし、白紙のままにしておいても構いません。
紛失したときに見つかりやすくしたいなら、名前や連絡先を書いて実用的な身元表示として使います。
これらの選択肢にはそれぞれ特徴があります。目次は少しの管理が必要ですし、タイトルページは場所をとりますがノートを識別するのに役立ちます。白紙のままにしておけば、今何かを決める必要はありません。どれを選んでも、他のページに書き始める妨げにはなりません。
計画しすぎず、ノートの使い勝手を保つ
最初のページが書けたら、次のページも気負わずに書き込めるようにしておきましょう。ノートは目につく場所に置いておき、開いたときにはわかりやすい見出しや日付を付けます。ノートをいくつかの用途で使う場合は、「買い物」「アイデア」「読書メモ」といったシンプルなラベルを付けると、後から見返しやすくなります。
フォーマットが変わっても問題ありません。最初は簡単なリマインダー置き場として始まり、後からスケッチや計画を書くようになってもよいのです。モレスキンのガイドでは、ノートは仕事のメモ、クリエイティブな断片、日常のディテールを受け入れる柔軟な空間として説明されています。公式のBullet Journalガイドでも同様に適応可能なシステムが提示されています。今日必要な使い方から始めて、実際に使っていく中でノートが教えてくれる方向へとやり方を調整していく――それが実践的なアプローチです。
必要かどうかも分からないうちから、大がかりなルールを作りすぎないようにしましょう。すべてのページに番号を振る、カラーコードを決める、凝ったタイトルページを描く、手の込んだトラッカーを作成するなどは、それ自体が目的なら楽しい作業です。しかし、もしそれが最初の1行を書く妨げになっているなら、まずは1ページだけから始めて、本当に必要になったときにだけ構造を付け足していきましょう。
再び手が止まってしまったときのヒント
ページの上でペンが止まってしまったら、次の問いのいずれかを書き写し、一言か二言で答えてみてください。
今日のことの中で、覚えておきたいことは何ですか?
次にやらなければならないことは何ですか?
ここに来る途中で何に気づきましたか?
未完成でも残しておきたいアイデアは何ですか?
今週、このノートを役立てるには何を書けばいいですか?
深い内容を書く必要も、すべての行を埋める必要もありません。国際ジャーナルライティング協会は、まずはノートとペンを用意し、実際に書くことを通じて自分の好みを知っていくことを勧めています。同じ理由から、初期の書き込みは「このノートをどんなふうに使うのが心地よいか」を知るための手がかりに過ぎず、ノート全体の最終決定ではないと考えてみてください。
最初の1行は、ありふれたものでいい
ためらいを断ち切る一番の近道は、気負わずに、実用的な小さな印を書き入れることです。日付を書く、リマインダーをメモする、身の回りのものをスケッチする、あるいは後ろのページから始めてみるのもいいでしょう。もし使っていくうちにノートの用途が変わっても、それはそれで構いません。お気に入りの美しいノートであっても、殴り書きのメモや取り消し線、未完成のアイデアが並んでいてよいのです。ページを1枚ずつめくるごとに、そのノートはあなただけのものになっていきます。
