キーボードはプライベートな日記の入力内容を同期しているのか?
プライベートな日記を書く際にサードパーティ製キーボードを使用するかどうかを判断するには、2つの独立した点を確認する必要があります。デバイス上でキーボードにどのような動作が許可されているか、そしてその開発元が何を収集・同期していると説明しているかです。権限の許可は「機能として可能であること」を意味するだけであり、すべてのキーストロークが収集されている証拠ではありません。同様に、学習した単語やパーソナライズされた辞書を同期することは、入力したすべての文章を同期することとは異なります。
Appleの「フルアクセスを許可」権限は何を意味するのか?
iPhoneでは、設定からサードパーティ製キーボードを開き、**「フルアクセスを許可」**のスイッチを確認してください。Appleの[カスタムキーボードに関するドキュメント](https://developer.apple.com/documentation/uikit/configuring-open-access-for-a-custom-keyboard)では、その違いが説明されています。オープンアクセス(フルアクセス)がない場合、iOSはネットワークアクセスやキーボードを含むアプリの共有コンテナへの書き込みをブロックします(それらのコンテナの読み取りは許可されたままです)。アクセスを許可すると、キーボードはキーストロークやその他の入力イベントをサーバーサイドで処理するために送信できるようになります。キーボードの開発者がオープンアクセスをリクエストし、ユーザーがそれを有効にする必要があります。
これは重要な権限の確認事項ですが、特定のキーボードが実際に何を送信しているかまでは明らかになりません。Appleの説明はその権限によって「何が可能になるか」を示しているにすぎず、フルアクセスを持つすべてのキーボードがすべてのキーストロークをアップロードしているという事実を示すものではありません。キーボード自体のプライバシー情報も必ず確認してください。日記の内容が非常にプライベートでその開発者に委ねるのが不安な場合は、Apple純正のキーボードを使用するか、仕様が明確で自身の基準に合致する別の選択肢を検討してください。
SwiftKeyは日記のすべてのエントリを同期するのか?
Microsoftの[SwiftKeyプライバシーFAQ](https://support.microsoft.com/en-us/swiftkey-keyboard/microsoft-swiftkey-keyboard-privacy-questions-and-your-data)によると、AndroidでSwiftKeyアカウントを使用していない場合、SwiftKeyによって生成された個人データおよび言語データはデバイス内にローカル保存されます。アカウントを使用している場合、バックアップと同期を含む特定のクラウドサービスのために、一部のデータがMicrosoftと共有されることがあります。また、MicrosoftはSwiftKeyがパスワードフィールドから学習することはなく、クレジットカード番号などの長い数字を記憶することもないと明記しています。これらは開発元による製品仕様の説明であり、あらゆるアプリのすべての入力欄が同じように保護されていると証明するものではありません。
Microsoftの[OneDriveを使用したバックアップと同期の手順](https://support.microsoft.com/en-us/swiftkey-keyboard/swiftkey-backup-and-sync-with-onedrive)では、学習した単語などのパーソナライズされた入力データがユーザーのOneDriveフォルダーに保存されると説明されています。学習した単語のバックアップは、日記のすべてのエントリの書き起こし(全文ログ)とは異なります。SwiftKeyを使用している場合は、サインインしているかどうか、また「バックアップと同期」やOneDriveバックアップが有効になっているかを確認してください。お使いのバージョンにある設定項目を確認しましょう。Microsoftのページでは、段階的なOneDriveへの移行完了予定日を2026年5月31日としていました。この日付はすでに過ぎているため、設定項目が見当たらない理由として「まだ展開中であるため」と判断するのは適切ではありません。
Gboardは何を送信・保持するのか?
Googleの[Gboardヘルプページ「Gboardの改善の仕組み」](https://support.google.com/gboard/answer/12373137?hl=ja)では、デバイス上のパーソナライズと連合学習(Federated Learning)が区別されています。説明によると、パーソナライズでは話した内容や入力した内容の音声録音やテキストがデバイス上に保存されますが、連合学習では話した・入力したテキストそのものではなく、学習結果のみがGoogleに送信されます。Googleはこの連合学習がデフォルトでオンになっており、オフにすることも可能であるとしています。これは当該ページで説明されている学習機能に関する仕様であり、Gboardのすべての機能、設定、デバイス、またはその他のGoogleサービス全体に当てはまる包括的な説明ではありません。
Androidでは、公式に案内されている手順である**「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面上のキーボード」→「Gboard」→「プライバシー」**にアクセスしてください(表記は端末によって異なる場合があります)。**「自分向けにカスタマイズ」**、**「すべてのユーザー向けに改善」**、**「学習した単語やデータの削除」**を確認しましょう。学習したデータを削除するとGboardがデバイス上に保存したデータは消去されますが、他の場所に存在するコピーまで必ず削除されるとは限りません。
3つのステップでできる日記の実用的なチェック
同期を停止しても以前のコピーは消去されない
権限や同期機能をオフにすると、それ以降の動作やデータ転送の設定は変更されますが、それだけで過去に送信またはバックアップされたデータが削除されたことにはなりません。削除をリクエストする場合は開発元が定めている正規のデータ管理手順に従い、どのデータやアカウントが対象になるのかを確認してください。
