薄いページのノートに水彩画用紙のエスキースを追加する方法
ノートのページが薄くて水彩画に向かない場合は、別の水彩紙にエスキースを描き、完全に乾いてから貼り付けましょう。最も簡単で取り外しも可能な方法としては、薄手の台紙ページに4つのフォトコーナーを取り付けるのがおすすめです。よりすっきりとした製本風の仕上がりにしたい場合は、片方の端に細いペーパーヒンジ(紙の蝶番)を使用します。どちらの場合も、乾いていない絵の具や接着剤がノート自体に付かないようにし、大切なノートをまとめる前に予備の紙で接着のテストを行ってください。
なぜノートに直接描かずに別紙に描くのか?
水彩紙は水を含ませることを前提に作られていますが、繊維が濡れると膨張し、技法の水分の多さによっては乾く過程で波打ち(たわみ)が生じることがあります。また、サイジング(にじみ止め加工)によって水や絵の具の吸収速度が変わるため、ウォッシュの出方は紙の性質と使用する水の量に左右されます。薄いノートのページは、専用の水彩紙の代わりにはなりません。別紙に描くことで、描画中にノートのページが水浸しになったり傷んだりするのを防ぐことができます。Golden Artist Colors「Paint and Paper: Making a Watercolor」
描画中の紙の動きを抑える方法のひとつに水彩ブロックがあります。これは四辺すべてが糊付けされており、絵が乾くまで固定されたままになります。この形式により波打ちを軽減できますが、すべてのエスキースにブロックが必要なわけではありません。軽いウォッシュであれば、しっかりとした台板に固定したバラの紙やスケッチパッドの紙でも十分に対応できます。アルシュ(ARCHES)「Your ARCHES® Aquarelle paper: block or pad?」
用紙のサイズと取り付け方法の選択
ノートのページサイズと、絵を配置したいエリアの寸法を測ります。元のページをエスキースの額縁(フレーム)のように見せたい場合は、余白や外枠が見えるようにスペースを残してください。水彩紙はノートのページよりも少し小さめにカットし、使用する予定のフォトコーナー、ヒンジ、台紙のスペースを考慮します。小さめのエスキースのほうが、ノートの背表紙に負担をかけずに簡単に取り付けることができます。
絵を取り外す頻度や、ノートが許容できる厚みに応じて方法を選択してください:
方法:フォトコーナー;最適な用途:エスキースを取り外し可能にしたい場合、および用紙の角に十分な強度がある場合;主なトレードオフ:コーナーが見える状態になり、わずかに厚み(凸凹)が出る
方法:ペーパーヒンジ;最適な用途:片側の端を固定して、エスキースをページのようにめくれるようにしたい場合;主なトレードオフ:接着剤と水分の慎重なコントロールが必要
方法:取り外し可能なスリーブまたはポケット;最適な用途:ノートのページに何も貼り付けたくない場合;主なトレードオフ:厚みが増し、固定しないとずれる可能性がある
方法:直接の糊付けまたはテープ留め;最適な用途:シンプルで永続的な貼り付けを行いたい場合;主なトレードオフ:取り外しが難しく、薄いページが波打つ可能性がある
普段のジャーナリングには、まずフォトコーナーまたはポケットから始めるのがおすすめです。資料保存のガイドラインでは、フォトコーナーについて、作品自体に接着剤をつけずに紙の資料を保持する方法であると説明する一方で、角を曲げたり端を傷めたりする恐れがある場合は不向きであると警告しています。アメリカ国立公園局「Making Mounting Corners for Photographs and Paper Objects」
ノートに近づける前のエスキースの準備
別の清潔な水彩紙に描きます。バラの紙を使用する場合は、描画エリアの外側をクリップやマスキングテープでボードに固定します。紙の端が歪むほど強く引っ張らないように注意してください。パッドやブロックを使用する場合は、完成した紙の取り外しに関する製造元の指示に従ってください。アルシュ(ARCHES)は同社のブロックについて四辺が糊付けされていると説明し、絵が完成して完全に乾くまでブロックに付けたままにしておき、その後薄い刃物を使って取り外すことを推奨しています。アルシュ(ARCHES)「Your ARCHES® Aquarelle paper: block or pad?」
絵を平らな状態で乾かし、表と裏の両方を確認します。表面が乾いており、紙に冷たさや湿り気を感じない状態になっている必要があります。著しい反りが生じた場合は、絵の具が確実に乾いていることを確認した上で、清潔で平らな重しを載せます。描画面をこすったり磨いたりしないようにしてください。大きく歪んだままの紙はノートにきれいに収まらないことがあるため、きつく取り付けて無理に平らにしようとせず、ポケットを使うか挟むだけに留めましょう。
裁断は必ず乾いてから行います。カッターマットの上で定規と鋭利なデザインナイフを使うか、少し柔らかい切り口でよい場合はハサミを使用します。刃から指を離し、ノートから離れた場所でカットしてください。白い余白を残したい場合は、絵の上に直接テープを貼って作ろうとするのではなく、水彩紙自体の余白を残すようにしてください。
フォトコーナーで取り付ける
フォトコーナーは作品の角を保持し、コーナー自体を台紙に接着する仕組みです。アメリカ国立公園局の解説によると、接着剤はコーナーと台紙にのみ接触し、紙の作品自体には触れないようにする必要があります。また、この方法を用いるには作品の角に十分な強度が求められることも指摘されています。アメリカ国立公園局「Making Mounting Corners for Photographs and Paper Objects」
もろい紙、破れた紙、または強く丸まったエスキースの場合、先端に圧力がかかると折れ目や裂け目がつく可能性があるため、コーナー留めは最適な選択肢ではありません。繊細な紙の場合は、大きめの台紙ポケットを使用するか、固定せずにページとページの間に挟んで保管してください。
製本風に仕上げるためのペーパーヒンジの使用
ヒンジを使うと、挟み込んだ紙がページのように開閉できるようになります。保存修復のマウンティングでは、ペーパーヒンジを作品の裏面と台紙に貼り付けます。米国議会図書館は、ヒンジ用紙の選定や水分の塗布には保存修復の専門的な経験が必要であると指摘しています。普段使いのノートであれば、この原理を控えめに応用してください。ヒンジは細くし、接着剤はごく少量に抑え、ノートのページを濡らすのではなく、作品の裏面と別の台紙に取り付けるようにします。米国議会図書館「Paper Hinges」
薄くしなやかな紙(美術用ヒンジには和紙がよく使われます)の細片を切り、小さく折ってヒンジを作ります。作品と台紙に接触する端の部分にのみ接着剤を塗り、エスキースが動かせるように折り目部分は糊をつけないでおきます。絵を保護するための清潔な当て紙を当て、軽く均等な重しを乗せて接着部分を乾燥させます。その後、フォトコーナーなどの水分を含まない方法で台紙をノートに固定するか、ノートの仕様で可能であればノートに綴じ込みます。
「アーカイバル(保存用)」と謳った粘着テープを作品に直接貼ることは避けてください。北東部資料保存センター(NEDCC)の説明によると、そのようなテープの多くは可逆性(元に戻せる性質)がなく、時間が経つと剥がすのが困難になる可能性があります。同センターのガイドラインでは、ヒンジには保存修復用接着剤を、場合によっては非粘着性のコーナーやエッジストリップを使用することを推奨しています。NEDCC「Matting and Framing for Works on Paper and Photographs」
ノートのかさばりを防ぐ
水彩紙は一般的なノートの用紙よりもかなり厚く、挟み込みを追加するたびにノートの厚みが増していきます。過度に追加するとノートの厚みが不均一になり、背表紙に負荷がかかって閉じにくくなることがあります。エスキースを1ページおきに配置するか、見開き(折りたたみ式)の1枚の台紙に複数のエスキースをまとめるなどして、記入ごとに毎回マウントを追加しないように工夫しましょう。
レイアウトを決める前に、同じくらいの厚さの不要な紙を使ってサンプルのインサートを作ってみてください。ノートを閉じてみて、表紙が無理なく合わさるか、背表紙が無理に押し広げられていないか、取り付けた紙が向かいのページの絵の具と擦れ合わないかを確認します。自然に閉じなくなってしまった場合は、より薄いコーナーに変更するか、複数のエスキースを1枚の台紙にまとめるか、ノートと一緒に保管する別の封筒に入れる形に切り替えてください。
薄い非コート紙で作ったスリーブやポケットは、エスキースの配置を並べ替えたいときに便利です。作品をスムーズに出し入れできる十分な幅の開口部を残し、ポケットの端を台紙に固定します。こうすれば角を曲げることなく作品を取り出すことができます。ノートを持ち運ぶ際に紙が滑り落ちる傾向がある場合は、開口部がノートの小口(外側の端)を向かないように配置してください。
シンプルな判断ステップ
しっかりした水彩紙に描かれた、小さく乾いたエスキースには、薄い台紙ページに4つのコーナーを使用します。ノートの一部としてめくれるようにしたいエスキースには、台紙に取り付けた細いヒンジを使用します。角が繊細な紙や強い反りが残っている紙には、ポケットを選択してください。厚みのあるインサートの場合や、すでにノートがきつく感じられる場合は、無理に綴じずにノートと一緒にフォルダや封筒にエスキースを保管しましょう。
作業を終える前に、次の4点を確認してください:絵の具が完全に乾いていること、接着面が濡れた絵の具ではなく台紙またはコーナーに接触していること、インサートが折れ曲がらずに動くこと、そしてノートが無理な圧力をかけずに閉じること。これらのチェックにより、「濡れている間の水彩画には適した紙が必要であること」と「ノートの薄いページに過度な負担をかけない取り付けが必要であること」という2つの課題をクリアできます。
別の水彩エスキースを追加する作業は、描く工程とノートへまとめる工程の2段階に分けるのが最も効果的です。水彩紙に描いてしっかりと乾燥させ、その後、紙の状態やノートの空き具合に応じてコーナー、ヒンジ、またはポケットを選択します。これにより、元のページを濡れた絵の具の工程から遠ざけることができ、ノートに過度な負担をかけることなく、完成したエスキースを美しく収めることができます。
