衣装用ショールのカーブした端にパイピングをきれいに付ける方法
衣装用ショールにパイピングをきれいに付けるには、細いコードをバイアスカットした生地で包み、コードが縫い目のすぐ外側にくるようショールの端に縫い付けた後、端を折り返すか見返しをつけて裁ち端の縫い代を包み込みます。ポイントは、ショールの生地でトリムの試し縫いをすること、端を引っ張って伸ばさないようカーブになじませること、そしてパイピングの端の処理を目立たない位置で行うことです。
ショールに合ったパイピングを選ぶ
パイピングとは、細いコードを布地で包んだ装飾テープのことです。カーブしたショールの端には、バイアスカットした生地で作られたものを使いましょう。バイアス方向の布テープは、布目に沿ったストレートのものよりもカーブに沿ってきれいに曲がります。控えめな縁取りにはショールと同じ共布を、はっきりとしたボーダーを作りたい場合はコントラストの効いた別布を選んでください。軽量なショールには、端が硬くかさばってしまいがちな厚手のインテリア用コードよりも、細いコードの方が適しています。American Sewing Guildのパイピングガイドでも、カーブ部分に使用するパイピングにはバイアス方向の布を、直線の端には布目に沿ったストレートの布を使用するよう指定されています。
裁断する前に、ショールの仕立て方を確認しましょう。裏地や見返しがある場合は、表地とそれらの層の間にパイピングを挟み込んで隠すことができます。見返しをつけない仕上がりの場合は、縫い代を裏側に折り込んでステッチをかけるか、他の適切な端処理を行う計画を立ててください。型紙に縫い代の指定がある場合はそれに従い、市販のパイピングテープの縫い代幅と同じだと思い込まないようにしましょう。
トリムの下準備と試し縫い
パイピングを取り付ける端の長さを測り、継ぎ目や作業のゆとり分として長めに用意します。パイピングを手作りする場合は、コードの周囲を測り、2つの縫い代分を足してテープの幅を決めます。正確な幅は、使用するコードと縫い合わせる縫い代の幅によって異なります。バイアステープをつなぎ合わせる場合は、縫い目が横一直線にかさばるのを防ぐため、斜めに縫い合わせてください。テープをコードに沿って外表に縦半分に折り、ファスナー押さえやパイピング押さえを使って、コードを挟み込んで動かなくならない程度にコードの際を縫います。これらの手順はAmerican Sewing Guildのガイドに準拠しています。
ショール本体に縫い付ける前に、端の仕上がりと同じ重なり順にしたハギレを使い、短い長さで試し縫いをしてください。パイピングの表に出る幅、生地につっぱりが生じていないか、本縫いでコードの際をしっかり縫えるかを確認します。試し縫いの段階で、押さえの位置やステッチラインを調整しましょう。また、コードが重すぎないか、ショールの生地が滑りやすくて縫いにくくないかどうかも試し縫いで確認できます。
縫い代線を印付けしてカーブをピン留めする
ショールを平らに広げ、端のラインを追いにくい場合は出来上がりの縫い目線を印付けします。ショールの表側に、裁ち端を揃えてパイピングを配置します。縫い終わった後にコードが見えるよう、コードは縫い目線のすぐ外側に配置し、パイピングの最初のステッチラインがショールの縫い目線の上か、そのわずか内側にくるようにします。ファスナー押さえを使用すると、コードの際を縫うことができます。Historical Sewingによる衣装制作のガイドでも、コードを衣服の出来上がり線(縫い目線)のすぐ外側に配置することが推奨されています。
ピンで留めるかしつけ縫いをして短い間隔で固定していきます。端を合わせながら、バイアスを引っ張って伸ばすのではなく、ゆとりを持たせてなじませるようにしましょう。ショールは作業台の上に自然な状態で置いてください。ショールの端が外カーブ(外側に膨らむカーブ)になっている場合は、パイピングの縫い代に小さな切り込みを入れるとカーブに沿ってきれいに広がります。切り込みはステッチラインの手前でしっかり止めてください。縫い目を切ったり、表に出るコードを包む部分まで切ったりしないよう注意しましょう。ピンがミシンの針先に届く前にピンを抜きながら、ゆっくり縫い進めます。
ズレを防ぎながらパイピングを縫い付ける
まずパイピングの既存のステッチライン、またはそのすぐ隣に沿って、パイピングをショールにミシンで仮止めします。仮止めをしておくと、本縫いで挟み込んでしまう前に、位置がずれている箇所を簡単に見つけて修正できます。もし仮止めの縫い目がコードから離れてしまったら、次の布で隠そうとせず、その部分をほどいて縫い直してください。
裏地や見返しがある端の場合は、見返しまたは裏地をショールと中表に重ね、パイピングをその間に挟みます。コードが縫い目に巻き込まれないよう、必要に応じて最初の仮止め線のわずか内側を通りながら、コードの際を縫います。表に返して、パイピングが均一に出ているか確認しましょう。American Sewing Guildのガイドでも、パイピングを縫い付けた線よりもわずかに内側を縫って隣り合う布を合わせる方法が説明されています。
見返しのない端の場合は、露出している縫い代にほつれ止め処理をし、裏側に折り返してパイピングの際をステッチで押さえ、端を固定します。適切な始末方法は生地やショールのデザインによって異なります。特にテカリが出やすい生地や毛足が潰れやすい生地の場合は、まずハギレでアイロンのテストを行ってください。
端の処理とかさばりの軽減
パイピングの縫い始めと縫い終わりがひと続きの端の上にある場合は、目立つ正面の角などではなく、肩の近くや襟の下など目立たない場所を選びましょう。可能であれば、縫い目などの自然な区切り目で端同士が合流するようにします。コードの端は重なって硬い塊にならないようにカットし、継ぎ目を隠すための布地部分は十分に残しておきます。American Sewing Guildのガイドでは、パイピングの端の処理として折り込んで重ねる方法や布を重ね合わせる方法が紹介されています。ショールの生地で平らに収まる方法を選んでください。
縫い合わせた後は、包み込まれた縫い代を段差をつけてカット(段落ち/グレーディング)し、最も表側に近い層を一番長く残します。グレーディングを行うことで、複数の縫い代が同じ位置で終わることによって生じる段差を減らすことができます。外カーブでは、縫い代に小さなV字の切り込み(ノッチ)を入れて表に返したときに平らになるようにし、内カーブでは生地が広がるように短い切り込みを入れます。どちらも縫い目まで切ってしまわないよう十分に注意してください。Simplicityの縫い代処理ガイドでも、内カーブへの切り込みと外カーブへのV字カットの使い分けが解説されています。
仕上がった端のチェック
ショールを表に返し、少し離れた位置からパイピング全体を確認した後、裏側も確認します。コードの出具合が均一か、目飛びやつっぱり、縫い代の露出、継ぎ目のゴロつきがないかをチェックしてください。手でやさしくカーブの形を整え、生地の特性に合わせた方法でのみアイロンをかけます。熱で風合いが変わる恐れがある場合は、当て布を使用するかハギレでテストしてください。波打ちがある場合は、ショール生地の伸び、パイピングの余り、縫い目のブレのどれが原因かを突き止め、アイロンをかける前に該当箇所をほどいて修正します。きれいな仕上がりは、無理にアイロンで平らに潰すことではなく、均一な縫い目線とスムーズに折り返せる縫い代の処理によって生まれます。
